経絡の本質と気の流れ


真皮の構造と機能


(7)ヒアルロン酸の変化―リューマチ―BPの変化


 ヒアルロン酸の別の作用を述べ、それがBPの値に大きな影響を与えているAMIデータを次に示し説明しよう。
 ヒアルロン酸は、関節腔、嚢腔、腱鞘内等に分泌される滑液の、潤滑油的性質や高い粘性の原因であることが知られている。ヒアルロン酸分子の平均的分子量や濃度の障害は、関節炎やロイマチス関節炎の発生に重要な役割りを演ずる。
 インドの婦人で、長年ロイマチス膝関節炎に悩んでいる人の膝の痛点郁と無痛点部の二点に、尖端の1mmを露出したシールド針(5o)を深さ2〜3mmの真皮内に挿入してBPを測定すると、他の正常な部分に較べてBPの値、IQの値(分極の大きさ)等が極端に小さい、これはヒアルロン酸の状態の異常変化が、結合織礎質内に水分、諸イオンの分布に変化をもたらし、その結果BP、IQの値に多大の変化が生じたものと考えられる(図3)。
 以上のところから、真皮結合織内を流れるBPの値が、結合織とその礎質の諸イオン、水の分布、礎質のムコ多糖類、特にヒアルロン酸の状態の変化等によって、大いに影響を受けることが理解された。次に、真皮結合織内礎質の内を流れると思われるBPの電流は、外部負荷電圧によって生ずる礎質内イオンの流れなのであろうか、それとも、結合織繊維network部分、network内ヒアルロン酸等のもつ負電位と礎質内諸カチオン(陽イオン)の正電位の間に、外部電圧によって生じた実際のイオンの動きによる電流ではなく、諸イオン諸物質における連続的電気エネルギー伝達運動によって、外部電圧によって与えられた電気エネルギーが真皮結合織内を通過する電気現象なのであろうか。この点を、礎質内のイオンの移動速度を考えつつ考察してみたい。